最初は個人的な体験談です。長年東京の都市生活に慣れていたので、富山という地方都市へ転勤が決まった時はとてもショックでした。東京の中心部と比べて駅前や繁華街の閑散とした風景を間近に見て正直気分が落ち込みました。 当初は1年という任期で、その1年が気の遠くなるほど長い感じがしていました。
このように気の進まない中、職場に近いところに引っ越し、富山生活をスタートしました。東京で仕事をしていた時よりも、早く帰れることが多く、夕方以降の時間を持て余すようになりました。同僚や取引先の方たちを誘って飲み屋に頻繁に繰り出していました。ただ、そんな生活も飽きてきました。
休日は、富山県内から石川の能登方面へ車で日帰り温泉を中心に回って時間をつぶしていました。東方面は、朝日町のヒスイ海岸、小川温泉、宇奈月温泉、立山、八尾、五箇山、井波など。 東京に住んでいた時から金沢経由で何度か行ったことのあるお気に入りの能登方面で氷見、七尾、能登島、穴水、珠洲、輪島など。こちらも近辺エリアはほぼ行き尽くした感が出てきていました。
せっかく時間に余裕ができたので、もっと生産的なことに時間を使おうと考えました。とりあえず新しい習い事がいいなと思ってやり始めたのが中国語の勉強。呉羽にある中国語教室のマンツーマンレッスンに週1回通い始めました。最初はペースがゆっくりで、楽勝と思っていましたが、徐々に覚えなければいけない内容が増えて落ちこぼれそうになったので、テキストを読んだり、単語を覚えたり、音声を聞いたりする自習時間を確保するようになりました。 1年通って、英語で言うと中学3年生レベルぐらいに達し、簡単な中国語が話せるようになりました。
土日は、通勤用に購入したママチャリで遠出をするようになりました。東京に戻る予定だったので本格的な自転車を買うことをためらい、サイクリングにママチャリを活用することにしました。
富山は平坦な道が多いので、変速機のないママチャリでもかなりの距離を走ることができました。一度車で行ったことがあるのでママチャリで走り切れるかどうか判断もできました。
富山湾沿いの黒部の生地漁港、魚津漁港と海の駅蜃気楼、新湊きっときと市場、現在の氷見の番屋街あたりは比較的楽にママチャリでも行けました。もっと遠いところでは、新潟に近い朝日町のヒスイ海岸、能登方面では七尾の食祭市場(フィッシャーマンズ・ワーフ)まで行きました。
中でも富山市~七尾市ルートはママチャリサイクリスト(笑)にとって強敵でした。富山湾沿いの県道160号から七尾に入る手前の峠は、正直かなりきつかったです。ここに峠があるのは車で何度も通って知っていましたが、予想した通りコース最大の難所でした。
高岡市内に戻ってきたときは、太ももがガクガク状態。最後の力を振り絞って8号線経由で富山市内に戻ってきました。半日以上かけてどうにか往復約150mの行程を走りぬくことができました。※こんな変わったサイクリングをする人はまれでしょう(笑)
ちょっと長くなりましたが、このように当初は考えていなかった時間の使い方をするようになり、落胆・失意からスタートした富山生活が意外と充実して面白いかも!?のライフスタイルに変化していきました。
富山へ転勤された方、Uターンで戻ってこられた方で、時間の余裕ができたら、趣味を充実させること、英会話などの習い事、資格対策などに自己投資することは一考の価値があります。
実は、現在社会人で英会話コースやTOEIC講座をマスタ―イングリッシュで受講されている方の過半数は、富山に転勤やUターンされてきた方々です。
では今回はこんなところで。