まず、英検3級に合格するレベルというのは、中学卒業レベルだと一般的には言われています。それに対して準2級、2級に合格するというのは、高校途中レベル、高校卒業レベルという風に言われています。
それでは、中学卒業したての人と高校卒業したての人の英語力はどう違うのか考えてみましょう。まず一番の決定的な違いというのは、「語彙力」です。ほとんどの高校生は、学校指定の単語帳を覚えるよう言われており、それについてテストもします。
高校3年生にもなると、単語帳を丸暗記できている人がとても増えます。そして、大体の大学受験用の単語帳は1500ー2500語程度を収録しています。つまり、中学で出てくる単語などを除いても、高校生の方が中学生よりも単純計算で2000語程度語彙力が高いということです。
次に、英検の得点配分をみてみる。ボキャブラリー(単語力)25%、リーディング(読解力)25%、リスニング(聞く能力)25%、ライティング(書く力)25%。単語をしっかり覚えれば、まず確実に25%取れます。
そして、読解力というのは、ほとんど単語力と同じ力だということをここで紹介します。文法がたとえ完璧ではなくても、単語が完璧ならば、文の意味はほとんど理解できてしまうのです。特に中学までの本当の基礎的な文法が完璧ならば、高校で習う多少高度な文法は完璧でなくても大丈夫になるのです。
語彙力を鍛えれば、リーディングの分野でも、かなりの高得点が期待できるということです。つまり僕が言いたいのは、上記のことを踏まえると、英検準2級、2級に合格するためには、単語力を強化することが一番の近道なのであります。そして他の力(リスニング力、ライティング力)を鍛えるための土台であり、基礎になるのです。
単語力を強化するのは、きついなぁと思う人は結構いると思います。僕もその一人でした。そういう人に伝えたいのは、最初はきついかもしれない、だけど、単語力を身につけた後は、とても英語が楽しくなります。なぜなら色々な文章を読むことができ、色々な文化背景を持つ人々と喋ることができるからです。
やっぱりそれが英語の一番のやりがいですよね。その単語のでかい山を乗り越えることができたら、とても綺麗な景色が見えます。ぜひ頑張ってください。
部活も頑張っていて、他の教科の勉強もある時、どう英語を勉強する時間をつくる?
英語ってやっぱり、すぐ身につきませんよね。単語を覚えるのに時間もかかるし、部活や他の教科の勉強で忙しい人らは、英語をなかなか勉強できないと思います。僕も実際その一人でした。
そういう人には、以下のアドバイスをしたいです。やっぱり先ほども言ったように、英語は単語力がものをいう教科です。なので、単語力を鍛えることを最優先にしてほしいです。
その一つの方法を紹介したいと思います。寝る前に30分単語帳を眺める時間を作るということをすれば、結構変わると思います。人によって30分で覚えられる量は結構違いますが、それぞれの暗記力に応じてやってもらえれば大丈夫です。
ページ数を自分で決めて、その30分で覚えきる。それを習慣にすることができれば、劇的な変化が現れると思います。
実際に僕も単語は寝る前に覚えるようにしていました。不思議と朝起きると、夜寝る直前にやった単語が頭にしっかり残っていて、びっくりすると思います。これは科学的にも正しくて、脳は、寝ている間に覚えた情報を整理するということを行なっているのです。
なので、不思議と寝る直前に覚えたことがすごい記憶に残りやすいのです。これなら部活や他の教科をやっている方でも、続けられるのではないかと思います。ぜひ試してみてください。
英検1級・富山大学医学部在学 ハズィム(はじ) アラー