英語学習者のリスニング力をチェックしていると、『英単語自体は知っているけど、発音を知らない』ことがよくあります。
英語の音が聞き取れない理由にはいくつかありますが、今回は「見れば単語の意味は理解できるが、発音を知らないケース」を取り上げましょう。
例えば、later(後で、もっと遅い)。laterを「レイター 【léitər】」でなく、「ラター」として覚えていると、リスニング中に瞬時にこの単語の意味を理解することができないでしょう。「ひょっとしてレター(letter 手紙)と言ったのかな??」など、別の単語に結び付けようとして、混乱してしまうことがあります。
また、latest(最近の、最新の)の「レイテスト 【léitist】」を、ローマ字読みの「ラテスト」と勘違いしていると同じように理解できないでしょう。
読むときに、単語を見れば完全に理解できるのに、話されると理解できないのは、こうしたケースですね。
「適切な発音」とセットで単語を覚える
「元の発音を無視してローマ字読みに近い方法だけ」で単語を覚えると、このように意味がすぐに理解できないことがあります。確かに、正確なスペルを書くときには、ローマ字読みで記憶するほうがいいかもしれません。しかし、元の発音も一緒に覚えていないと、リスニングで困ることになります。
したがって、「適切な発音」とセットで単語を覚えるといいでしょうね。ここで言う「適切な発音」とは、ネイティブ並みの正確な発音までいかなくても、その音に近いカタカナ発音も含みます。
例に出した、「later」はLとRの厳密な発音は区別しなくても、カタカナで「レイター」と知っていれば十分役立ちます。また「latest」は、「レイテスト」として覚えていれば、聞いて意味が理解できるはずです。
自分のリスニングに課題があると感じている場合は、これが原因のひとつではないか、自己チェックしてみるといいですね。